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心に太陽を持て

 心に太陽を持て
 あらしが吹こうが、雪がふろうが、
 天には雲、
 地には争いが絶えなかろうが!
 心に太陽を持て
 そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
 どんな暗い日だって
 それが明るくしてくれる!

 くちびるに歌を持て
 ほがらかな調子で。
 毎日の苦労に
 よし心配が絶えなくとも!
 くちびるに歌を持て
 そうすりゃ、何がこようと平気じゃないか!
 どんなさびしい日だって
 それが元気にしてくれる!

 他人のためにも、ことばを持て
 なやみ、苦しんでいる他人のためにも。
 そうして、なんでこんなにほがらかでいられるのか、
 それをこう話してやるのだ!
 くちびるに歌を持て
 勇気を失うな。
 心に太陽を持て

 そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう!

 山本有三 : 編 : 『心に太陽を持て』 : 初版本


心に太陽を持て

 心に太陽を持て。
 あらしが ふこうと、
 ふぶきが こようと、
 天には黒くも、
 地には争いが絶えなかろうと、
 いつも、心に太陽を持て。

 唇に歌を持て、
 軽く、ほがらかに。
 自分のつとめ、
 自分のくらしに、
 よしや苦労が絶えなかろうと、
 いつも、くちびるに歌を持て。

 苦しんでいる人、
 なやんでいる人には、
 こう、はげましてやろう。
 「勇気を失うな。
 くちびるに歌を持て。
 心に太陽を持て。」

山本有三 : 編 ; 『心に太陽を持て』 : 改定版


山本有三 : 編著 : 心に太陽を持て : 新潮文庫