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 神さま
 どうしても赦せない人がいます
 いかにしても愛せない人がいます
 それでもなお、愛と赦しが
 必要なのでしょうか
 赦しえないひとつひとつを
 思いうかべるだけで
 怒りに身体がふるえてきます
 愛しえない数々の事柄を思うとき
 愛という言葉さえ
 使うことのけがらわしさを思います
 赦せないこと、愛しえないことのすべてを
 みんな私は、相手が悪いのだ
 相手がまちがっているのだと
 思いつづけ語りつづけてきました
 赦しえない、愛しえないことを
 無限にしつづけて
 そこに何が残るのかと考えたとき
 その憎しみと怒りと悲しみと苦しみの
 ひとつひとつに十字架をみました
 私の人生のはるか彼方まで
 ずっとずっと十字架が立っています
 主イエス・キリストが
 あの十字架の上で、私の悪と罪を
 うちくだいて、復活したもう光が
 ひとすじにさしこんでくるのをみました
 ほんとうに悔い改めて
 赦すこと、愛することが
 いえ、私にもできる日を信じます

石井錦一 : 著 :「信じられない日の祈り」 : 日本基督教団出版局