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望まれていることを知る

 希望を持つとは、私たちの視点を現在と過去から、未来へと広げ、未来に向かって生きることに他なりません。現在の生活を未来に向けて変革し ていくのです。神がこの世を愛されており、人々を愛されているとの告白は、神が私たち一人一人に、そのようにこの世界を変革していくように望んでおられる という事実を知り、生きることを意味します。

 私たちの社会はけっして理想郷ではありません。問題や困難が山積しています。そして、それらの多くは弱い人から生きる力を奪い、生命を奪い、尊厳を奪っ ています。この社会の姿は、救いという言葉からはるかに隔たっています。

そして、私たちが生きているのも、この救いから隔たった社会なのです。しかし、そ の現実の中で、私たちは社会を、神の創造にふさわしく変えていくようにと望まれているのです。この神の望みに気付くこと、そして神と共に歩み出すことが、 希望という言葉のもう一つの意味なのです。

後宮敬爾 : 著 : 「キリストにある生」 : 日本基督教団出版局